アドラー博士の言葉

最近、アドラー博士に関する書籍が多数発刊されています。
今不幸だと感じている人が、これから幸せな人生を送るためにはどうしたらよいのでしょうか?
あなたにとってそのヒントがアドラー博士の言葉の中にあるかも知れません。

あなたにとって不幸とは何でしょうか?

 アドラー博士によれば、それは自分を好きになれないことだそうです。であるならば幸福になるにはどうすればよいのでしょうか。そう、その逆の自分自身を好きになることです。

 しかし、今まで自分が思うような人生を送られていない人に”自分を好きになれ”というのは難しいことです。
目標を立ててもその通りいかない、自分にはどうしようもない障壁にぶつかった、誰からも認められない・・・・
そんなことが続いている人に、さあどうぞ今から自分を好きになってください、といったら怒りを感じるかも知れませんね。

では自分を好きになるためにはどうすればよいのでしょうか?

 それは何も特別な生き方ではないと言われています。人生は連続する刹那であり、線として考えてはいけません。小さな点の連続であると思ってください。フロイト博士の様に我々の人生を”物語”として考えるアプローチには無理があります。

 人生には大きな目標があり、その目標に向かい最短距離で到達すること、それは普通に正しいことの様に思えます。しかしそこに意義を求めると人は苦しくなります。なぜなら、その目標に到達できなかったら自分の人生には意味が無かったと感じてしまうかも知れません。目指していた大学の入試に失敗した、望んでいた相手との結婚に失敗した、希望した役職に就けなかった、その様な人生は意味のないものなのでしょうか。

 また、自分は今その目標に向かって歩んでいると考えてしまうと、いつも目標に到達するための準備段階であるという発想から抜け出せなくなってしまいます。それは常に人生は”準備中”であるという感覚を産んでしまう。それで幸福感は得られるのでしょうか。

 極論に聞こえるかもしれませんが人生に目標は不要です。目標を達成できなければ幸福でない、という発想は早く捨てることです。

人生をどの様なものだと考えればよいのでしょうか?


 人生は物語ではなく、旅のようなものだと考えます。旅は途中経過や先々での経験や体験が楽しいものであり、早く目的地に到着すること、いかに効率的に旅先を回れるか、その様な旅はあまり楽しくないと思います。旅の途中途中のその場所が楽しい、今この瞬間が楽しい、今その瞬間を生きることです。今を真剣に生きること。過去も未来も関係なく今この瞬間を。

 別の例えだと、今この時にダンスを一生懸命踊ることだとも言えます。強烈なスポットライトがあたる状態だと、後ろも前もよく見えないはず。過ぎてしまった過去や、何が起こるか判らない未来のことを思い煩うのはやめましょう。

 人生には一般的な意義はないと思った方が良いです。それは天災についての原因を考えても意味がないのと同じです。
天災や災害についての原因を追究したり、自分にはどうしようもない出来事に意味を求めても答えは出てきません。

 ですから今をここだけに真剣に生きる、今できることを真剣に丁寧にやる。そうすることであなた自身が人生に意味を与えられるのです。そうあなた自身なのです。

目標ではなく道標を持つこと

 先ほど目標を持つなと書きましたが、旅の道標となる北極星の様なものを持つことはとても重要です。その北極星を見据えて旅することです。北極星は人間がどんなに目指したとしても到達はほぼ不可能です。しかし、深い森で道に迷ったとき、この北極星を頼りに進むことで、どんな暗闇の中でも迷わず前へ進めるでしょう。

では北極星とは何か?

 アドラー博士はこれを”他者貢献”に置くことであると言っています。その答えは意外とシンプルで”他者貢献”を実感することであるとしています。これはその言葉の通り”他者に貢献する”ことです。

 しかし、自分自身のことで精一杯な人は、他人のことなんて気にしてられないと思うかもしれません。これについてアドラー博士は、他者がどう感じているかは問題ではなく、あなた自身の私感でよいとしています。他者貢献というと他人からの承認欲求(=褒められる、喜ばれる)を満たすことに聞こえるかも知れないがそうではありません。
それとは逆で、誰かに認められたい、あの人に評価されたい、という欲求から逃れることが大切です。それは対人関係から自由になることでもあります。

人に嫌われることを恐れるな!

 言い方を変えると「人に嫌われることを恐れるな!」ということです。例えばあなたの周りに10人の関わりのある人がいたとすると、10人の内1人はあなたを嫌うかも知れません。しかし一方で2人はあなたを信頼してくれています。そして他の7人は普通の人々で、別にあなたのことを嫌いでもなんでもありません。

 その嫌われているたった1人だけをみて、あなたの人生の調和を欠いてはいけません。あなたがただそこに居て、今を真剣に生きているならば、信頼している2人へ貢献できていると考えればよいのです。

さて、皆さんにとって幸せとはどんなことでしょうか。

以上です。

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